Environment

循環型社会への貢献

栄研グループの製品・サービスは、様々な資源を使い生み出されています。地球上の限りある資源を効率的に活用するとともに、持続可能な循環型社会の実現に貢献することは、当社グループの責務であり、積極的、継続的に取り組んでいます。

目標

 

2018年度(基準年)

2024年度 目標

2030年度 目標

廃棄物の削減※1

0.47 t/億円

5%削減
(2018年度比)

15%削減
(2018年度比)

水使用量の削減※2

0.51 千㎥/億円

30%削減
(2018年度比)

35%削減
(2018年度比)

 

※1 栄研グループ総廃棄物処分量連結売上原単位(t/億円 )の削減
※2 栄研グループ生産拠点における水使用量生産金額原単位(千㎥/億円)の削減

 

2021年度(基準年)

2024年度 目標

2030年度 目標

環境配慮型包装資材(FSC認証紙)の採用率※1

未策定

20%
(2021年度比)

30%
(2021年度比)

バイオマスプラスチック等の環境配慮型資材の 採用率※1

未策定

2%
(2021年度比)

8%
(2021年度比)

 

※1 出荷ベース(環境配慮型包装資材を使用した製品コード数/出荷製品コード数)
※2 出荷ベース(バイオマスプラスチック等の環境配慮型資材を使用した製品コード数/出荷製品コード数)

省資源・廃棄物削減・リサイクル

栄研グループでは、地球環境への負荷を減らすため、事業活動に伴い発生する廃棄物の排出量をできる限り抑制するとともに、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進し、処分量(非再資源化廃棄物)の削減に取り組んでいます。

有害物・廃棄物の管理、プロセス

栄研グループで取り扱う有害物質(薬機法で指定された毒薬、劇薬、毒物及び劇物取締法で指定された毒物及び劇物、労働安全衛生法で指定された、表示義務物質、情報提供義務物質、特定化学物質、有機溶剤、PRTR法で指定された指定化学物質等)については、関連法令に基づいた「有害物質管理手順書」及び「有害物質管理要領書」を作成し、周知し、運用することにより、当該有害物質の取り扱い、保管、識別表示、在庫管理、緊急時の対応等の管理を行うとともに、製品に含まれる物質が毒物及び劇物取締法、労働安全衛生法又はPRTR法で該当する場合にはそのSDSをウェブサイト上で公開しています。

栄研化学は、事業活動において発生する産業廃棄物および事業系一般廃棄物の処理について、廃棄物処理法(廃棄物の処理および清掃に関する法律)に基づいた「廃棄物手順書」を作成し、周知し、運用することにより、適切な分別収集及び保管、運搬及び処理業者との委託契約、マニフェストの発行・管理等の法令遵守活動を実施しています。

プラスチック包装資材の削減・再生可能資材の利用

近年、資源循環分野における世界規模の喫緊の課題として、「海洋プラスチックによる生態系への影響」が共通認識となっており、G20や国連をはじめとする様々な国際会議において議論が行われています。日本ではプラスチック資源循環戦略を策定し、プラスチック使用量の削減に向け様々な取り組みを行っています。栄研グループにおいても、重点課題の一つである循環型社会への貢献の中で、Reduce(削減)として包材資材の削減や、バイオ由来樹脂を製品の包装等に使用するための検討を進め、プラスチック廃棄物の削減をはじめ環境負荷の少ない製品の設計に取り組んでいきます。

環境配慮(エコ)提案

栄研化学では全社で提案制度を設けており、環境配慮への提案としてエコ提案の募集に力を入れています。環境月間である6月にはキャンペーンを実施しています。省エネ・省資源・環境配慮型製品の提供等の環境活動に直接または間接的に繋がる提案や、汚染の防止、生物多様性と生態系の回復、賢い選択、認識の向上に関する提案があります。実績として2022年度の提案件数は年間518件でした。その中で特に改善効果をあげた例として、試薬カートリッジ廃棄の工夫によるリサイクル実現と危険物の輸送エネルギー削減、センサー導入による節電、ワークフロー化・アンケートの電子化による紙使用量の削減、ポンプ付き消毒液の容器再利用、待機トラックのアイドリングストップ推進、排水プラントブロワのタイマー運転による電気量削減等があります。

水セキュリティ

水資源の有効活用

栄研グループは、事業活動の中で上水や地下水を使用しています。水は生物にとってなくてはならない資源であり、また、良質な水の確保は研究や生産にとって大変重要です。
当社グループでは、研究・生産の主要拠点(野木事業所・那須事業所・栄研生物科技(中国)有限公司)における事業活動での使用量と排水量を管理し、節水を行うことで使用量の削減を進め、限りある水資源を有効に活用しています。

水リスク評価

栄研グループでは、CDP Waterが評価基準として認めているWRI Aqueduct※によって、水リスクにさらされている生産拠点を把握しています。水リスクの高い拠点は中国(上海)のみで、栄研生物科技(中国)有限公司の2022年度の水使用量は計2.38千㎥、当社グループの2022年度使用量全体の約3%となります。現在のところ、行政当局からの取水量削減、排水の水質向上といった指導、指示はありませんが、現地と連携して水使用量のモニタリングを継続し、自主的に水資源の保護に努めます。
※世界資源研究所(WRI)が開発した水リスクを評価するツール

排水管理の徹底

栄研化学は、水域および地下水を汚染しないよう、排出管理と漏えい防止対策を徹底しています。環境関連法(水質汚濁防止法、下水道法など)、条例・協定を遵守し、当社からの排水が環境基準に適合していることを生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊物質量(SS)などを定期的に測定することで確認し、管理しています。また、排水中に規準を超える有害物質が含まれていないことも確認しています。

その他の活動(生物多様性及び生態系の回復等)

地域の環境イベントへの参加

当社は、小山市、野木町他が開催する「ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦」に有志で参加しています。本イベントは、当社野木事業所の近くにあり、ラムサール条約湿地として登録されている「渡良瀬遊水地」の生物多様性を維持するために、外来種であるセイタカアワダチソウ他を除去し、絶滅危惧種を含む在来種を保護するための活動です。このような環境イベントへの参加を通じて、地域に貢献するとともに、社会的課題である生物多様性及び生態系の回復に関する意識向上を目指しています。

除草作業・清掃活動

野木事業所では、地域貢献活動と環境保全の一環として、工業団地内一斉清掃に参加しています。事業所環境管理委員会事務局員、業務課員が中心となり、事業所周辺の側溝や道路などの除草作業・清掃活動を毎年実施しています。

那須事業所では、6月の環境月間での取り組みとして、毎年、近隣の事業所、工業団地の従業員による、周辺道路、公園および事業所構内の一斉清掃を実施しています。本活動により、地域の環境美化の維持、従業員の、環境汚染防止への意識向上に繋がっています。