社長メッセージ

株主の皆様には、日頃より格別なご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

臨床検査薬業界は、医療費抑制策により厳しい経営環境が続き、各企業はより一層のコスト競争力と積極的な海外展開が求められる状況となっております。医療現場におきましては、高齢化社会における医療・介護ニーズの多様化などを背景に、地域包括ケアシステムが推進されていくことが予想されます。海外においては、先進国における医療費抑制のための効率化のニーズや予防医学の拡大、新興国における人口の増加と経済発展に伴う医療インフラの整備など、今後も成長が期待されております。
一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内外において経済活動に影響が生じるなど先行き不透明な状況が続いておりますが、当社グループは、「ヘルスケアを通じて人々の健康を守ります。」の経営理念のもと、グローバル展開を通じてより多くの人々の健康を守ることに貢献し、さらなる成長を目指してまいります。

当社グループは、事業を取り巻く環境変化に対応するとともに、サステナビリティ経営の視点を取り込むため、経営構想「EIKEN ROAD MAP 2019」を見直し、2030 年をゴールとして、新たに「EIKEN ROAD MAP 2030」として再定義いたしました。そして、「EIKEN ROAD MAP 2030」に向けた最初の3か年の成長戦略として、中期経営計画を策定しております。本計画では、「EIKEN ROAD MAP 2030」のビジョンに従って重点施策を設定し、加速する医療のパラダイムシフトに応えてまいります。そして、経営基盤の強化を進めるとともに、人財にフォーカスした経営を推進し、社員のやりがい・働きがいを高め、イノベーションを創出できる環境を整備し、持続的な成長と着実な収益性の向上を目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表執行役社長
納富 継宣