2018年1月号(第64巻1号)

〇謹んで新春をお祝い申し上げます。
東京の正月三が日の天気は何れも晴天で、一点の斑もない、どこまでも続く青空の下で迎えた新年はすがすがしく、希望に満ちて、喜ばしさもひとしおでした。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。今年も変わらぬ本誌へのご支援、ご愛読をたまわれば幸甚です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇アメリカの成功者で影響を受けていない者はいないといわれる哲学者ラルフ・ウォルドー・エマソン(1803-1882)の言葉に
「他人をよく批判する人は、結局、自分が何をしたら良いのか分からない人だ」
がある。
自分が何をしたら良いか分からないと自ずと他人に目が向き、評論家まがいに人を批判したり、うまくいかないことを人のせいにしたくなり、一方で自分を信じ、自分がやるべきことを見据えて進む人は、自分の内面に目を向け、他人に依存していないので他人を批判することはない、ということである。
今年はどのような年になるか、それは誰にも分からない。ただ、自分の考えと能力を信じて、するべきことを精一杯、コツコツ続けていくうちに、素敵な一年に仕上がっているに違いない。
アルベルト・アインシュタインは“Failure is success in progress.”(失敗とは進行中の成功である)の言葉を残している。もしも自分の考え違いや力不足で失敗をしても、失敗は、成功に近づける幸運なできごと。失敗に負けず、とにかく歩みを止めないことが大切のようである。
〇今年の1月号から、表紙シリーズを北川泰久先生にご担当いただくことになりました。今月の表紙は、「丹頂鶴のロマンス」の一枚です。躍動感に溢れ、静寂な空間を貫く鳥たちの鳴き声が聞こえてきそうです。
この後も美しく、生命力に満ちた自然溢れる風景をご紹介いただきます。どうぞお楽しみに。

(大森圭子)