2008年6月号(第54巻6号)

〇蒸し暑い日々が続いている。栄養バランスのとれない外食、睡眠と運動不足、日々のストレス等の日常の要因に加え、室内外の激しい温度変化や食欲不振等々、体に不調をもたらそうと手薬煉を引く要因が周りに増える季節である。

〇何か体に良いことをせねば、とスタイルの良い友人に秘訣を教わりごく最近ストレッチを始めた。先ずは足を伸ばして前屈。縮こまった足を伸ばすとプルプルと震えが止まらず、久々に伸ばされた筋肉が感動に打ち震えているようにも思える。ストレッチを始めた翌日から、歩く際に膝の後ろが伸び、歩幅が少し広がったような……気のせいだろうか。

〇ストレッチを機にほのかな健康意識が連鎖反応を始めた矢先、知人がサプリメントを販売する会社に就職した。試供品やパンフレットを貰ったところ、ビタミンやミネラル類など数限りない種類を取り揃えている。なかでも目新しかった「水素」は、活性酸素を水に変えて排出しまうのだとか。街中のドラッグストアにはシリーズサプリメントが展開され、特定保健用食品が溢れている。健康増進、ストレス解消、痩身や美肌など、果てしない心身の悩みやコンプレックス解消に役立ってくれそうな兵揃いのようである。効能を得るには正しい使い方が何より大切であるが、先ずは効果効能に期待するワクワク感が何より健康に役立ちそうである。

(大森圭子)