2005年12月号(第51巻12号)

〇本年も『モダンメディア』にあたたかいご支援をたまわり,誠にありがとうございました。

〇例年12号に掲載しております「目次一覧」の原稿を作成しておりますと,掲載記事のタイトル,ご執筆いただいた先生方のお名前をひとつひとつ打ち込む折に,さまざまな想い出がよみがえってまいります。

今年1年の掲載記事を数えると全部で八十余編もありました。とくに今年は「座談会」の収録が3回,さらに「新版 全国衛生研究所見聞記」が新たに始まったことで,その収録や取材を通じ,思いがけず各ご専門領域で熱意をもって日々お仕事に取り組んでおられるとても素敵な方々にお会いする幸運にも恵まれました。

一方,読者の方々からは数え切れないほどのお手紙やE-mail等を頂戴し,励まされたりご指導をいただいたりと,歩みののろい私の背中を押していただき,本誌ともどもまた1つ成長させていただいたことに感謝申し上げる次第です。

編集の「編」という字は,へんの「糸」は書物の綴じ糸を,つくりの「扁」は竹簡(紙が普及する前に中国で使用されていた書き写し用の竹片)の意味をもち,「編集」となると,「いろいろな材料を集めて整え,書物を作る」という意味となります。一冊の書物にはどれほどの人の手がかかっているか分からず,編み物を編むが如く,いくつの編み目があるのかも分からないことを考えると,編集の「編」が「あむ」という字であることに,私は“なるほどなぁ”と思うのです。

私どもはいつも事務的なお手伝いでほんの些細なことしかできないのですが,さまざまなお力添えをいただき,無事12号を発刊することができましたことに深く感謝申し上げます。どうかこれからも本誌へのお力添えをたまわりますようお願い申し上げます。

(大森圭子)