2004年9月号(第50巻9号)

〇夏の終わりに急かされるように鳴いていたの蝉の声は,もうどこにも聞こえない。しかし,夏の猛暑はいまだ居座り,9月も残りわずかとなった今日でさえ,30゜Cを超す真夏日という有様である。町行く人々の姿も季節感が統一されておらず,真夏の延長で半袖やノースリーブの服で過ごす人もあれば,秋らしい合服を着込む人もある。今日という一日を切り取ってみたら,秋に向っているのか夏に向っているのか,まるで判断がつけられないような状況である。

〇先月,本誌は発刊50年を迎えました。50年目の門出に数々のお祝いのメッセージを頂戴し,本誌を支えてくださる皆様のあたたかいお気持ちを,涙がでるほどの嬉しい思いで胸の奥深くに収めさせていただきました。本誌編集の仕事に携わるようになり,たくさんの方々とのご縁を育むことができますことを何より幸せに思っております。どうぞ今後ともよろしくご支援くださいますようお願い申しあげます。

(大森圭子)