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2026年4月号(第72巻4号)
皆さん、こんにちは。
4月に入り、新年度が始まりました。当社にも新入社員が入社し、社内ですれ違う際は、とても新鮮な気持ちになります。春といえば桜ですが、お花見に出かけられた方も多いのではないでしょうか。残念ながらソメイヨシノの見頃は過ぎてしまいましたが、家の付近の一葉(いちよう)は今が満開です。名残の春を、もうしばらく楽しみたいと思います。
さて、先月は映画「レンタル・ファミリー」を見に行きました。オール日本ロケで、キャストも主人公以外はほぼ日本人であり、監督も日本人であるHIKARIさんが手がけています。会話はすべて英語で、日本語字幕を読むという従来にない映画でした。あらすじは、アカデミー賞受賞俳優のブレンダン・フレイザー氏が演じる東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップが主人公です。日本での生活に快適さを感じながらも、今後の俳優人生に希望が見いだせず、自分自身を見失いかけていました。そんな中、ひょんなことから“ レンタル家族”として、他人の人生の中で仮の役割を演じる仕事に出会います。結婚式の相手、誰かの父親、夜更かしに付き合うゲーム仲間など・・・依頼内容は多種多様です。中でも特に印象に残ったのは、私立校受験に備えるための白人男性のお父さん役でした。入学審査のためだけに偽の父親を依頼するという、フィクションとはいえ驚かされる設定ですが、フィリップは娘であるミアと束の間ながら、心を通わせるようになります。やがてフィリップが本当の父親でないことが明らかになり、ミアは傷ついてしまいます。その一方で、フィリップもまたこれまで経験したことのなかった感情に触れ、内面に変化が生まれていきます。
続きは映画をご覧いただければと思いますが、映画には近隣である浅草のお好み焼き屋さん、すみだリバーウォーク、都電荒川線をはじめ日本各地が出てきます。見慣れた光景もHIKARIさんのカメラを通してみると新鮮に感じました。また、ベテラン俳優・柄本明氏が英語のセリフに挑む姿と、平 岳大氏の流暢な英語が印象的でした。映画に出てくる「嘘でも時には本当になる」という言葉より、嘘か本当かはあまり重要ではなく、自身が与えられた役割を通して、人の心に寄り添えるような存在でありたいと感じました。