バックナンバー
Back Number
2024年7月号(第70巻7号)
みなさん、こんにちは。
全国真夏の暑さを迎えていますが、元気にお過ごしでしょうか。7月に入り、今年もすでに折り返しになりました。残り半年も元気にがんばっていきましょう。
さて、7月26日からフランスのパリで夏季オリンピックが開催されます。あと数週間で開催されますが、セーヌ川で行われる開会式が楽しみのひとつです。
オリンピックと言えば、この編集後記をはじめて書いたときに、東京2020オリンピックのボランティアに参加したことをとりあげました。東京2020 では新型コロナの影響もあり、十分にボランティア活動ができなかったため、再度ボランティア活動に参加したいと思っていましたが、さすがにパリは遠く、参加を諦めることにしました。オリンピックに関わらず、機会があればボランティアに参加したいと思います。
パリ2024 オリンピックのビジョンは、これまでの大会のなかで、最もサステナブルな大会の実現を目指すというものです。競技施設の95%は既存・仮設の施設を利用し、観客の移動手段は公共交通機関・自転車・徒歩のみとすること、大会中にパリを走行するバスはゼロエミッション車(CO2 など廃棄物の排出をゼロ)を採用するなどです。日本の企業からもEV車を数千台提供する予定です。また、パリ2024 では「クライメット・ポジティブ」(二酸化炭素の排出量ゼロではなく、吸収量が上回ること)に取り組み、その象徴的なものはペットボトルの持ち込み禁止です。フランスの徹底した取り組みは見習うところが多く、今後の国際的なイベントの基準になる可能性もあります。
サステナブルという観点がオリンピックに取り入れられたのは、実はロンドン2012オリンピックだそうです。この話を聞き、当時まだサステナブルという概念もなかったと思いますが、国内でもいち早く環境をテーマにした「愛・地球博」(2005 年)が開催されたことを思い出しました。「自然の叡智」をテーマとし、当時は環境をテーマにした万博は集客が見込めないと心配されていましたが、最終的には2,000万人を超える来場者があり、大成功だったと記憶しています。当時はまだ学生で、愛知県に住んでいたため、数回足を運び各国のパビリオンを楽しみました。「愛・地球博」の会場跡地は現在では、「愛・地球博記念公園」となり、モリコロパークとジブリパークからなります。モリコロパークの名称は、「愛・地球博」のキャラクターであるモリゾーとキッコロが由来で、2025 年に開催される愛知万博にも、モリゾーとキッコロが再登場します。どことなくトトロにも似たキャラクターですが、これからも末永く愛されるキャラクターになってほしいです。