2024年1月号(第70巻1号)

 新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今年の新年は、冒頭の「新年のご挨拶」でも触れたように、元旦から能登半島地震、2日は日本航空機と海上保安庁の航空機との衝突事故と、まさかと思うようなことが連続で起こりました。私事ではありますが、年末に能登ではありませんが、新潟県に観光で訪れていたこともあり施設や知り合いの方の安否を心配しました。何とか無事のようで一安心です。また、偶然元旦に輪島に行ったという知り合いの方から、観光会社の手配によりバスで数十時間をかけて一般道で東京まで帰ってきたという話を聞きました。命に別状はなかったものの、未だに地震のニュースは怖くて見れないと話をしていました。
 地震発生から数週間が経ち、被害の状況が分かってきました。家屋倒壊によって亡くなられた方が多くを占めていますが、それに加えて寒冷地・降雪地によりインフラなどの復旧作業が進んでおりません。今後はこういった地域への災害リスクも考慮すべきと思います。被災者への支援はもちろん必要ですが、被災者を支援しているボランティアの方へのサポートも重要かと思います。今年は阪神淡路大震災から29 年を迎えましたが、ある番組で、阪神淡路大震災が「ボランティア元年」の年であることを紹介していました。当時はボランティア活動をする体制が整っておらず、被災地では混乱が続いたそうですが、多くの方の努力があり、時間をかけて滞りなく支援できる体制が作られたようです。ボランティア活動に携わる人も増え、今では海外で日本のボランティア活動の体制が取り入れられるようにまでなっているということです。被災者の方が一日でも早く日常を取り戻せるように、そして今も過酷な状況の中活動を続けておられる方、どうかご自身を守って活動を続けていただくことを切に願います。
 さて、新年の初笑いということで立川談笑さんの「新春談笑ショー」に行きました。談笑一門による落語、漫才、大喜利と盛りだくさんの内容で楽しいひとときを過ごしました。談笑さんもはじめに地震について触れ、皆がしょんぼりするのではなく、自分ができることをやること、災害に遭われた方を元気に盛り立て、背中を押していけるようがんばっていきたいと話されていました。記念に手拭にサインを書いていただき、写真撮影をし、握手をしてもらいました。談笑さんの温かい、大きな手に励まされた気がし、今年もがんばろうと思いました。
 本年も皆様にとって穏やかな一年になりますよう心からお祈りいたします。

(美濃部 さやか)