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2023年7月号(第69巻7号)
みなさん、こんにちは。
先月関東が梅雨入りしたと書きましたが、今年は雨が少なく、そろそろ梅雨明けと言われています。ここ最近は35 度以上の気温が続いているため、30度付近の気温も涼しく感じるのが不思議です。一方では、九州や東北地方では大雨で避難生活をされている方も大勢いらっしゃいます。一日でも早く日常生活を取り戻せるよう心より願っております。
さて、暑いということで思い出しましたが、機会があり5 月末に台湾に旅行に行くことができました。台湾は台北には数回仕事で訪れたことがありましたが、観光で訪れたのは今回が初めてです。
1 日目は行ったことのない台南に台湾高鉄(新幹線、日本と全く同じ)で向かい、台南最大の花園夜市に行きました。連休が終わった時期もあり、日本人を含め海外の観光客はほぼ皆無で地元の人で溢れていました。行ったことがある人ならわかると思いますが、揚げ物や臭豆腐の匂いが入り混じる独特の雰囲気に圧倒されます。台湾は日本の屋台と違い、基本アルコール類を販売していないため、缶ビールを持参してB級グルメを楽しみました。
2 日目はオランダ統治時代に防御の拠点となった赤崁楼や台南孔子廟を巡り、日本人の実業家、林方一が出資し、1932 年に建てられた林百貨(ハヤシ百貨店)に行きました。林百貨には当時としては珍しい、台南で唯一だったエレベーターがあります。このエレベーターは4 ~ 5 人でいっぱいになってしまうものですが、階に到着すると「チン」と音がするレトロで懐かしいものです。それぞれの階には台湾土産から若いデザイナーさんが作る服やアクセサリーなど素敵なものがたくさんありました。そして昼食は、担仔麺(ターミー麺)発祥のお店、度小月でいただきました。元々洪さんという漁師一家が、漁ができない時期に一家を養うため麺を売り歩き、その独自の味が評判となったもので、担仔と呼ばれる天秤棒で担いで街中を売り歩いたことから担仔麺という名前がつけられたようです。日本の台湾料理店でも食すことができるようですが、甘えびからとった出汁に脂身の少ない豚そぼろを加えたもので、小さなお椀にいれたものになります。台湾牛肉麺とは異なり、あっさりとした中にも豚そぼろの旨味と香菜の爽やかな味わいが絶妙で美味しくいただきました。
昼食を満喫し、あっという間でしたが台南から台北に戻りました。台北までの台湾高鉄の本数が思ったより少なく、自由席しか空いていませんでしたが、早めに並び何とか座ることができました。明日以降は台湾最大の観光地、九份と台北に行き、残り半分の観光を楽しむことにしたいと思います(後半へ続く)。