2023年6月号(第69巻6号)

 みなさん、こんにちは。
 関東も梅雨に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。先週末は梅雨の合間の真夏日となり、暑さに慣れていない体には厳しかったです。真夏に向けて汗を出しやすいような体づくりをしていければと思います。
 さて、6月は「環境月間」です。少しずつ浸透してきたように思いますが、6 月5 日は世界環境デーであり、国連総会が1972 年に制定したもので、環境改善への活動を推進する政府、個人およびコミュニティ団体とともに、世界中の人々が様々な行事を行います。日本でも環境基本法により、6 月5 日は「環境の日」と定められ、環境省では6月の1 ヶ月間を「環境月間」とし、全国で様々な行事が行われています。
 今年の世界環境デーのテーマは、「SOLUTIONS TO PLASTIC POLLUTION(プラスチック汚染の解決策)」。2018 年の世界環境デーのテーマ、「Beat Plastic Pollution(プラスチック汚染をなくそう)」に続いて2023 年もプラスチック汚染がテーマとなりました。プラスチック汚染対策が環境汚染を制するキーワードのひとつになっていると思いますが、国連環境計画UNEPによると、世界中で毎年4億トン以上のプラスチックが生産され、その多くは使い捨てのため、リサイクル率は10%を下回っているということです。使い捨てされた多くのプラスチックは海に流れ込み、一部はマイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片となって、鳥や魚が餌と間違えて食べます。その魚を食べている人間にもマイクロプラスチックの蓄積が確認されており、健康被害についての研究が進められています。プラスチック汚染は食物連鎖により地球上の生命を脅かしているため、テーマである今年だけに限らず、プラスチックの生産や過剰な使用を減らしていく必要があります。
 自身が行っていることとしては、ペットボトル飲料を極力買わないこと、使用したペットボトルは洗って、ラベルを外し、回収してもらいます。最近はエコの観点から、ラベルレスのペットボトルも多くなってきました。手軽で便利なペットボトルですが、ペットボトルを回収し、リサイクルを行うのもエネルギーとコストがかかります。国内のスーパーマーケットはプラスチック容器に綺麗にパッキングされた商品が多いですが、先日テレビで紹介されていたフランスのマーケットでは、プラスチック容器に入っている商品はなく、家から持参した紙袋を使って家に持ち帰り、その紙袋は何度も使うようにしていました。プラスチックと話は別になりますが、フランスではウクライナ侵攻もあり、電力不足の恐れもあるため、夜は街灯の明かりも消している地区もあると紹介されていました。
 日本も少し前はテレビ局のスタジオを暗くして放送しています、とテロップが出ていましたが、最近は見かけなくなった気もします。地球温暖化もあり、ますますエネルギーの使用について考えなければなりませんが、環境について意識を向け、小さなことでもできることから取り組みたいと思います。

(美濃部 さやか)