2019年10月号(第65巻10号)

デジタル写真(続)

獨協医科大学名誉教授
森 三樹雄

平成12年にデジタル写真というテーマで随筆を書いて以来18年が経過しました。現在では、フィルム写真を使用している人は殆んどいなくなりました。フランスベルサイユで開催されたWASP総会に初めて持参したデジタルカメラは画素数が30万画素と少なかったため、WASPのホームページに理事会メンバーの集合写真は、拡大して見ると人の顔や洋服がポロポロと崩れ落ちました。デジタルカメラの進歩は著しく、4000万画素という高画質写真が撮れるようになり隔世の感があります。
最近はスマートフォンが普及し、誰でもデジタル写真が撮れるようになり、SNSなどでインスタ映えを狙い高画質で綺麗な写真があちこちで見られます。LINEなどの普及により、日常生活での通信手段に静止画や動画写真をつけて楽しむ時代が到来しました。写真を保存しておくSDカードが大容量化し、写真は何枚でも簡単に撮れ、そのままスマホやパソコン内に蓄積されるので、整理整頓が重要となります。現代は忙しい時代になり、昔のような大型のアルバムに、旅行先ごとに写真をまとめ、後から取り出して楽しむことは少なくなってます。
私がデジタル写真をたくさん撮るようになったのは、獨協医科大学定年後に十文字学園女子大学(8年間在職)に教授として、毎年女子大をゼミ生として十数名受け入れ、生活習慣病の研究活動、学会発表、学園祭の記録、北海道卒業旅行、デズニーランド旅行などの思い出作りに利用したからです。必ずプリントして学生一人一人に渡して楽しんでおりました。最近では、わが家のベランダガーデンの花や植物、旅行先での写真、孫の写真、皆既月食、結婚式の写真など撮って楽しんでおります。