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2026年8月号(第72巻8号)
アカショウビンは、カワセミ科に分類される鳥です。真っ赤なくちばしと赤褐色の羽が特徴で、同じカワセミ科のカワセミやヤマセミに比べると、どこかいかつく、不敵な面構えをしています。その強面な外見はそのまま生態にも表れており、カワセミやヤマセミが主に魚を捕食するのに対し、本種はヘビやトカゲ、カエル、さらには小型の鳥類まで捕らえます。森の中を縦横無尽に飛び回り、多様な小動物を仕留めるその姿は、まさに「森のハンター」と呼ぶにふさわしい逞しさです。
私が初めてこの鳥に出会ったのは、戸隠森林公園でした。かつてのバーダー仲間で、今は亡きAさんもこの鳥に魅了された一人です。シーズンになると何度も戸隠へ足を運び、競い合うようにシャッターを切った日々は、今でも大切な思い出です。
しかし、戸隠森林公園では、10 年以上にわたりアカショウビンの姿が確認されていません。「メスがハヤブサに襲われた」「情報が統制されているだけ」といった噂を時折耳にしますが、いずれも信憑性は薄く、実際にその姿を見ることはなくなってしまいました。
世界的に見ればアカショウビンは絶滅危惧種ではありません。しかし、日本国内では分布域が狭まりつつあり、自治体によってはレッドデータブックに掲載されています。
どうしてももう一度会いたくなり、数年前に石垣島を訪れました。石垣の森にはまだ多くのアカショウビンが飛び回っており、期待どおり、満足のいく旅となりました。意気揚々と帰宅して地元のバーダー仲間に自慢しようとしたところ、逆に「この前、県内の都市公園にいたぜ」と写真を見せられたのです。半信半疑で確認すると、そこに写っていたのは紛れもないアカショウビンでした。
こちらはわざわざ石垣島まで足を運んだのに……正直なところ、めちゃくちゃ悔しかったです。ただ、私が心配するほどヤワな鳥ではないのだと、その逞しさに改めて感心させられた出来事でもありました。
<所属>
獣医師 日本毒性病理学会認定病理学専門家
テルモ(株)R&Dテクニカルアドバイザー
<プロフィール>
テルモ湘南センター 元主席研究員
テルモバイオリサーチセンター 元センター長
人工血管、ステント、イメージングデバイスなど、種々の医療機器の研究開発に従事。
写真は20代の初めの頃、当時お世話になっていた国立衛生研究所の室長に薦められて。モチーフは主に風景と鳥。
記憶している最初のカメラは、キャノンEOSシリーズの1号機、EOS650。
現在使っているカメラはNIKONで、購入したのはつい最近のこと。
それまで使っていたカメラとレンズ資産を手放して購入し、現在は望遠レンズ購入を検討している。
撮影のモットーとしては、デジタルカメラで撮影の際は、多少ピントが甘くても、その瞬間を逃さずシャッターを切ることが大事だと思っている。