2023年10月号(第69巻10号)

日本の四季彩巡り(10)

朝陽に輝くコスモス絶景

撮影地:
長崎県
白木峰高原
コスモス

長崎県諫早の白木峰高原では春は菜の花、秋はコスモスが斜面一体を染め、諫早平野から諫早湾干拓、遥かに雲仙普賢岳までのパノラマを眺めることができる。特に朝日が普賢岳方面から昇り、広大な斜面に咲く約20 万のコスモスを照らし出す光景は素晴らしく、一昨年それを狙っていたが、コスモスの満開時期を外してしまい再チャレンジとなった。朝日が昇ること、その日が満開の時期と重なること、普賢岳がみえることの条件が重ならないと実現できない風景を撮影する念願が果たせた。長崎空港から車で40 分、駐車場も広く、日本でも有数のコスモス絶景を楽しむことができる場所である。

写真とエッセイ  北川 泰久

<所属>
東海大学名誉教授・東海大学付属八王子病院顧問
医療法人 泰仁会 理事長

<プロフィル>
昭和49年慶應義塾大学医学部を卒業し、後藤文男教授の神経内科教室に入局、米国べーラー大学留学後、川崎市立川崎病院に勤務、膠原病と脳卒中の研究を行い、平成4年より東海大学に赴任、東海大学大磯病院副院長を歴任し、平成15年より東海大学神経内科教授、平成17年より付属八王子病院病院長を9年間つとめ平成29年より東海大学名誉教授、付属八王子病院顧問、医療法人泰仁会理事長、現在に至る。

専門は脳卒中、頭痛、生活習慣病、認知症。日本医師会学術企画委員会副委員長をつとめ、日本医師会雑誌の編集に長年携わっている。写真歴は約15年、各季節の旬を盛り込んだ風景写真のカレンダーを11年間作成し続け、平成26年には春夏秋冬の風景写真130余りを盛り込んだ写真集、憧憬を発表。

今まで使用してきたカメラはペンタックスとニコン、現在はニコン850Dを主に使用している。