2023年8月号(第69巻8号)

日本の四季彩巡り(8)

飛躍する赤川花火

撮影地:
山形県
鶴岡市
赤川花火

 山形県の鶴岡市を流れる赤川の土手で開催される赤川花火はこの数年、人気度が高まり全国花火大会の10 の指に入る評価を受けている。庄内地方では酒田の花火が赤川より古い歴史があるが、最近は新しいデザインやカラフルな色の花火を沢山導入している赤川花火は「全国デザイン花火競技大会」として、美しい色と音楽に心を奪われるすばらしい花火に急成長した。花火には全国から選りすぐりの業者が参加し、各社の自慢の花火が12,000 発打ち上がり、臨場感溢れる花火までの距離と最大打ち上げ幅700mのワイド感あふれる打ち上げ花火の連発は圧巻としかいいようがない。コロナ禍で3 年間中止になったが、5 年前に撮った最も感動したシーンをここに示し、喜びを分かち合いたい。

写真とエッセイ  北川 泰久

<所属>
東海大学名誉教授・東海大学付属八王子病院顧問
医療法人 泰仁会 理事長

<プロフィル>
昭和49年慶應義塾大学医学部を卒業し、後藤文男教授の神経内科教室に入局、米国べーラー大学留学後、川崎市立川崎病院に勤務、膠原病と脳卒中の研究を行い、平成4年より東海大学に赴任、東海大学大磯病院副院長を歴任し、平成15年より東海大学神経内科教授、平成17年より付属八王子病院病院長を9年間つとめ平成29年より東海大学名誉教授、付属八王子病院顧問、医療法人泰仁会理事長、現在に至る。

専門は脳卒中、頭痛、生活習慣病、認知症。日本医師会学術企画委員会副委員長をつとめ、日本医師会雑誌の編集に長年携わっている。写真歴は約15年、各季節の旬を盛り込んだ風景写真のカレンダーを11年間作成し続け、平成26年には春夏秋冬の風景写真130余りを盛り込んだ写真集、憧憬を発表。

今まで使用してきたカメラはペンタックスとニコン、現在はニコン850Dを主に使用している。