2023年2月号(第69巻2号)

日本の四季彩巡り(2)

只見線冬絶景

撮影地:
福島県
三島町
只見線第一橋梁

 奥会津にある会津若松と只見を結ぶ只見線沿線は四季おりおりの風景が楽しめ、秋の紅葉と冬の雪景色は特に人の心を感動させる。会津若松から県道を走ること約50 分。三島町の道の駅に車を駐車し、尾根沿いに除雪された道を登ること10 分ほどで展望台に着く。そこから望める風景は誰もが思わず声を上げたくなる絶景が見下ろせる。新雪の降った後の真っ白な木々からなる山肌と只見川第一橋梁を走る電車の姿は東北を代表するダイナミックな冬の光景である。この絶景に巡り会えるには、豪雪で十分に山肌の木々に着雪していること、空気が澄んで視界が良いこと、風がなく、川に橋梁と電車が映り込んでいることなどの条件が必要である。3 回目にしてやっとこの絶景を撮影できた。

写真とエッセイ  北川 泰久

<所属>
東海大学名誉教授・東海大学付属八王子病院顧問
医療法人 泰仁会 理事長

<プロフィル>
昭和49年慶應義塾大学医学部を卒業し、後藤文男教授の神経内科教室に入局、米国べーラー大学留学後、川崎市立川崎病院に勤務、膠原病と脳卒中の研究を行い、平成4年より東海大学に赴任、東海大学大磯病院副院長を歴任し、平成15年より東海大学神経内科教授、平成17年より付属八王子病院病院長を9年間つとめ平成29年より東海大学名誉教授、付属八王子病院顧問、医療法人泰仁会理事長、現在に至る。

専門は脳卒中、頭痛、生活習慣病、認知症。日本医師会学術企画委員会副委員長をつとめ、日本医師会雑誌の編集に長年携わっている。写真歴は約15年、各季節の旬を盛り込んだ風景写真のカレンダーを11年間作成し続け、平成26年には春夏秋冬の風景写真130余りを盛り込んだ写真集、憧憬を発表。

今まで使用してきたカメラはペンタックスとニコン、現在はニコン850Dを主に使用している。