2022年12月号(第68巻12号)

日本の四季彩巡り(12)

江の島シーキャンドルの夕景

撮影地:
神奈川県
藤沢市
江ノ島

 神奈川県藤沢市の湘南台に、医療法人社団健育会と慶応義塾大学が協力して建設した湘南慶育病院がある。この病院の顧問を3 年前よりしているが、年4 回の病院季報の表紙に神奈川県の風景をのせることとなり、最近はこの近辺の写真を撮影する機会が多くなった。病院から車で30 分の所に江ノ島があり、冬になるとライトアップされ、島の頂上付近の庭園はLED 発光による幻想的なイルミネーションの世界となる。高さ50mの旧展望灯台(現在は江の島シーキャンドル)のデッキからは湘南の海と、湘南の宝石と呼ばれる光の世界が広がっている。天気がよい夕刻の太陽が沈んだあとのゴールデンタイムには、富士山の美しいシルエットを楽しむことができる。撮影が終わり江ノ島界隈で海の幸を堪能するのも楽しい。

写真とエッセイ  北川 泰久

<所属>
東海大学名誉教授・東海大学付属八王子病院顧問
医療法人 泰仁会 理事長

<プロフィル>
昭和49年慶應義塾大学医学部を卒業し、後藤文男教授の神経内科教室に入局、米国べーラー大学留学後、川崎市立川崎病院に勤務、膠原病と脳卒中の研究を行い、平成4年より東海大学に赴任、東海大学大磯病院副院長を歴任し、平成15年より東海大学神経内科教授、平成17年より付属八王子病院病院長を9年間つとめ平成29年より東海大学名誉教授、付属八王子病院顧問、医療法人泰仁会理事長、現在に至る。

専門は脳卒中、頭痛、生活習慣病、認知症。日本医師会学術企画委員会副委員長をつとめ、日本医師会雑誌の編集に長年携わっている。写真歴は約15年、各季節の旬を盛り込んだ風景写真のカレンダーを11年間作成し続け、平成26年には春夏秋冬の風景写真130余りを盛り込んだ写真集、憧憬を発表。

今まで使用してきたカメラはペンタックスとニコン、現在はニコン850Dを主に使用している。