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ヘリコバクター・ピロリ抗体法

ヘリコバクター・ピロリ抗体法は、胃にピロリ菌が感染していないかを調べる検査です。 ピロリ菌に感染すると血液や尿の中にピロリ菌に対する抗体(ピロリ抗体)がでてきます。この血液中や尿中のピロリ抗体を測定することで、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べることができます。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、人の胃の中に棲んでいる細菌です。ピロリ菌は、ほとんどが幼小児期(4~5歳)頃までに感染すると考えられ、一度感染すると除菌しない限り胃の中に棲み続けています。ピロリ菌の感染は、以前は衛生環境が悪かったことから飲み水などに混入したピロリ菌により感染すると疑われていましたが、衛生環境が改善された現在では、保菌している家族から子供へ感染する家庭内感染がほとんどです。衛生環境が整ったこともあり、ピロリ菌に感染している割合は年々減少しており、50歳以上では約40%、20歳台では10数%と低くなっています。今後、ピロリ菌に感染している人は、ますます減っていくと予想されています。
ピロリ菌は胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの主な原因と考えられており、2000年には潰瘍の再発予防に効果があるとして除菌治療が保険適用されました。2013年2月からは、内視鏡検査でピロリ菌感染による慢性胃炎(ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎)と診断された人もピロリ菌の感染検査・除菌治療の保険診療が認められました。

※ピロリ菌に感染している人すべてが胃の病気になるわけではありません。