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歯周病唾液検査って何?

歯周病検診は、がん検診と同様に健康増進法によって下記の通り定められています。
『市町村は40、50、60及び70歳の住民を対象として歯周病検診を実施するよう努めること』
現在、歯周病検診は2通りの方法があります。 歯周疾患マニュアルに記載され、現在最も主流な方法はCPI(Community Periodontal Index)です。プローブを歯と歯茎の間に挿し、歯周ポケットの深さを測定します。しかし、この方法は歯周組織の損傷をはじめとした患者への負担、疾患の見逃し、操作の煩雑さ、集団検診に不適、リスク判断ができないなど様々な問題があります。1),2),3)

そこで最近では、唾液を採って測定するだけの非常に簡単な検査も行われています。 唾液による歯周病検査では、唾液に含まれるヘモグロビンやその他の項目(乳酸脱水素酵素)を測定することにより歯周病の早期発見が可能であり、歯周病のリスク判断も行えます。この検査は唾液を検体としますので、受診者の負担も少なく、手軽に行うことができます。

まずは検診!歯周病検診を受けましょう。



 



【参考文献】
1)野村義明 唾液検査の基本 唾液検査 ハンドブック. ヒョーロン・パブリッシャーズ, 2008
2)勝村聖子 唾液検査を活用した歯周病集団検診の意義 唾液検査 ハンドブック. 2008
3)鴨井久一 唾液検査の使い方と基準値 Preventive Periodontology医歯薬出版,2007