2025年9月号(第71巻9号)

 皆さん、こんにちは。9月に入り、まだまだ暑い日が続いております。今年の夏の平均気温が過去最高だった、というニュースを聞くと思わず納得してしまいます。それでも日が暮れるのが早くなったり、秋刀魚が豊漁と聞いたり、栗、カボチャを使ったお菓子が並びはじめると少しずつですが秋を感じるようになってきました。夏バテならぬ秋バテという言葉もありますので、ひきつづき体調管理はしていきましょう。
 さて、先月は本誌のシリーズ、新版全国衛生研究所の取材で編集室メンバーと編集委員である新庄正宜先生と京都府保健環境研究所を訪問しました。所長をはじめ、施設の方々には業務時間中にも関わらず丁寧にご対応いただいたことを、この場をかりてお礼申し上げます。詳細は今後掲載する本編でお楽しみいただければと思います。
 施設を訪問した次の日は、新庄先生と数時間ではありますが、清水寺、高台寺、八坂神社、鴨川を散策をしました。前日は雨が予想されていましたが、当日は晴天となり暑い中での散策でした。清水寺は思いだす限りでは小学生の修学旅行以来で、おそらくバスでお寺の近くに下車されたせいか、二年坂、三年坂を通って清水寺に辿り着くのは初めてでした。印象的だったのは清水寺の随求堂(ずいぐどう)胎内巡りで、暗闇の中を壁伝いに歩き、大随求菩薩を意味する梵字(ハラ)を触って願いごとをかなえるといったものです。中はひんやりしますとのことでしたが、数十メートル先が見えないだけでも冷汗が止まりません。しかしながら貴重な心身のルネサンスを体験できたひと時でした。高台寺では、小堀遠州作庭の池泉回遊式庭園を拝見し、その中にある茶室でお抹茶をいただきました。一服のお茶が清涼感をもたらせてくれます。時間の関係で八坂神社はざっとまわり、鴨川沿いの川床では納涼を感じるのにはほど遠かったため、室内での飲食となりました。短い時間でしたが、夏の京都を楽しんだ1日となりました。
 先月からご案内していますが、本社が移転しました。それに伴い編集室も移転しておりますが、新たな環境でよりよい誌面作りに励んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

(美濃部 さやか)