2025年7月号(第71巻7号)

 皆さん、こんにちは。6月に関東が梅雨入りしたことを書きましたが、この後記を書いている現在でもまだ梅雨明けしておりません。今年はニュースで梅雨が2 回に分けてくる、なんて話を聞きましたが、本当にその通りのようです。梅雨が明けた地域もそうでない地域も連日の暑さが続いていますが、夏の季節を楽しみながら今月も過ごしていきたいと思います。
 さて、去年もこちらのコーナーで書いた入谷の朝顔まつりにて、今年も朝顔を手に入れました。毎日花を咲かせてくれるので朝の楽しみとなっていますが、今年は浅草の四万六千日・ほおずき市に行って来ました。この縁日の由来は、室町時代末期(16 世紀半ば)頃まで遡り、神社では「功徳日」というものが設けられ、その日に参拝することで100日、1,000日分などの功徳が得られるという日になります。功徳日は寺社によって異なりますが、現在、浅草寺では月に1度、年に12 回の功徳日を設けており、このうち7 月10日は最大のもので、46,000日分の功徳があるとされることから、特に「四万六千日」と呼ばれるようです。この数の由来は諸説あるようですが、46,000日はおよそ126 年に相当し、人の寿命の限界ともいえるため、「一生分の功徳が得られる縁日」とされています。人生100 年時代と言われて久しいですが、この日にお参りすることでそれ以上の年数を生きられるかもしれません。そして、ほおずき市については、芝の愛宕神社で四万六千日の縁日に、ほおずきの市が立ったのが起源で、その影響を受け、浅草でもほおずき市が立つようになったとのことです。すっかり浅草の風物詩であるほおずき市について、近くに住んでいながらも、今回はじめて知ることができました。
 屋台にはいくつものほおずきのお店が並び、どのお店で買うのか迷いましたが、声をかけてくれたお姉さんのお店で買うことにしました。風鈴をつけてもらい、夏の盛りの暑さの中にも風鈴の音を聞くと少しだけ涼しくなりました。我が家では朝顔とほおずきを並べて置いています。枯らさないよう毎日の水やりをかかさず行いたいと思います。

(美濃部 さやか)