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2025年1月号(第71巻1号)
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も始まりました。昨年は能登半島地震で始まる大変な年でしたが、年始に大きな震災や事故もなく穏やかな年明けになり安心しております。今もなお能登をはじめ、様々な災害で日々の暮らしが戻られていない方々には、心より1日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、今年の大河ドラマ「べらぼう」が始まりました。吉原を舞台に蔦屋重三郎の一生を描くドラマになります。重三郎は吉原のガイドブックの作成をはじめ、今のメディア王と呼ばれる働きをその生涯をかけて行いました。区をあげてのPR 活動も盛んです。まさに家の近くが舞台となっており、先日重三郎が新吉原の大門前に開業した「耕書堂」を模した施設に行ってきました。残念ながらまだオープンしていませんでしたが、お店のシャッターには浮世絵が描かれ、大河ドラマゆかりの地巡りの拠点となるかもしれません。
前回の作品「光る君へ」は平安時代の物語で、紫式部の源氏物語と、藤原家の栄華を中心に描かれていました。時代は全く違いますが、共通しているのは書物や雑誌である源氏物語や吉原のガイドブックが、ある時代の象徴となり、歴史を動かしたものということです。同じ出版物であるモダンメディアも、時代を動かすというほど大層なものでは決してありませんが、今後も読者の皆さまがたにとって魅力的な雑誌となるよう発行を心がけたいと思います。
本年も皆さまにとって良い一年になりますよう心からお祈り申し上げます。