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病因物質と発生推移

食中毒の病因物質は、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫に大別されます。 従来、食中毒と区別されていた赤痢菌、コレラ菌、チフス菌およびパラチフスA菌は、1999年4月に施行された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症新法)に基づき、食中毒病因物質として取り扱われることとなりました。病因物質別に主な感染源、主な症状をまとめました。(表1)

以前は細菌性食中毒の病因物質として多かったサルモネラ属菌、ぶどう球菌、腸炎ビブリオは減少傾向にあり、現在ではカンピロバクターによる食中毒発生件数の大部分を占めています。 また、ノロウイルスによる食中毒は、集団発生事例が多くあります。 (表2)

(表1)食中毒の主な病因物質とその主な感染源と症状


(表2)主な病因物質別にみた事件数の年次推移
【引用】厚生労働省「令和元年食中毒発生状況」  


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