SPECIAL 社員座談会 -

若手社員から見るEIKENの未来

80周年を迎えた栄研化学。
これからの栄研化学を担う若手社員は、今、どんな未来を見ているのでしょうか。
それぞれの立場から、「私は○○を超えていく」というキーワードをもとに、
"さらなる飛躍のために、私たちがすべきこと"について話し合いました。

阿部 雅仁

マーケティング推進室 -

2009年入社。マーケティング部門として営業部門の学術サポートや、新製品・改良品の企画立案、販促企画などを担当。

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岩村 洋介

国内営業室 -

2010年入社。お客様のニーズの汲み取りや提案活動など、担当エリアにて営業活動を推進。

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小山 将言

生産企画管理室 -

2011年入社。生産計画の立案や納期調整など、最適な生産体制を考案する業務を担当。

松井 貴香

基礎研究所 -

2016年入社。基礎研究所にて、LAMP技術を用いた、がん関連の遺伝子研究を担当。

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安居 良太

基礎研究所 -

2013年入社。便潜血検査製品の改良・改善とともに、現在は大学に出向し、新規分野での共同研究を推進。

TALK THEME 01 - 私たちの仕事の
やりがいって何だろう?

まずは、皆さんの主な業務内容とそのやりがいについて教えてください。

岩村

私は同業企業を経て、栄研化学の営業部門に中途入社しました。まず、その違いとして感じたのは、製品力でした。製品の種類も多く、それぞれの質も高い。そういった幅広い製品でお客様に解決策を提案できることに、とてもやりがいを感じています。一方、知識も広さが求められるので、勉強は大変ですけどね。

阿部

確かに営業の皆さんは、様々な分野のお客様に提案をするので、大変ですよね。私は学術サポートとして営業担当者によく同行するのですが、検査技師を目指していた経験から、お客様のニーズをよりリアルに感じられることがあります。そこを共有した上で、より有益な提案サポートができた時、相手にそれが伝わった時には達成感がありますね。

小山

生産管理を主とした私の仕事では、調整作業が多く発生します。ある部署でのヘルプを、どうフォローするか考えたり、突発的な納品課題をリカバリーしたり。そこでうまく対処し、関係部署から「ありがとう」と言われた時は嬉しいですね。生産体制案や原価削減案などを、メンバーと一緒に前向きに検討できる場を持てた時なども同じ気持ちになります。

安居

職種によって仕事内容が違うので、やりがいも様々ですね。私は研究職なので、仮説を立てて研究を進めていくこと自体に面白さを感じています。すぐに結果が出るものではないので、未来を見据え、今日できることをやり事実を積み上げていくのですが、そこで新しい発見をしたり、知識を深めたりしていくことがこの仕事の魅力だと思います。

松井

私も研究職として、新しい技術や手法を修得したり、新たな情報や知識を得たりしたときが一番ですね。自分の携わった研究で特許出願ができたり、製品化の糸口が見えて来たりした時は、特に嬉しくなります!

TALK THEME 02 - さらなる飛躍のために、
私たちは超えていく。

そんな日々の業務の先にあるEIKENの未来について、
若手社員として「あなたは何を超えていきたい」と思いますか?

小山

私は「組織の壁」を超えていくという言葉を選びました。入社以降、ずっと工場内での業務に携わってきましたが、様々な部署とコミュニケーションを取るうちに、もっと外に目を向けたいと思うようになりました。社内動向や、お客様のニーズ、世の中の動きなどを、様々な部署の視点で考えることで、新しい成果が出せるのではと思うんです。

松井

私の選んだ言葉もそれに似ています。私は「枠組み」を超えていく今年、基礎研究所に配属になり、自分とは異なる分野・製品に携わっている方々の研究内容に触れる機会が増えたんです。そのほとんどが、私にとっては未知の分野。今は理解するのに精いっぱいですが、もっと広く周りの方々の研究内容を知っていくことで、技術と知識の新たな組み合わせなどが発見できるのでは、と思っています。

安居

二人の言うように、組織や分野に囚われていては、見えないものがあると私も思います。私が選んだ言葉は、私は「(実在しない)リミット」を超えていく個人の考える限界は、他人から見れば決して限界ではない、ということがあります。特に多くの人と関わりながらする仕事の場合は、自分の仕事はここまでと境界線を引くと、思わぬところに抜けがあったりするもの。だからこそ、自分の思う枠組みの中で仕事をするのではなく、周囲とのつながりを意識して仕事を進めるべきなのかな、と。個々の仕事に周囲の視点を取り入れ、巻き込んだり巻き込まれたりしながら仕事を進めることで、より質の高い成果が出るのではないでしょうか。

岩村

分かります。私はよく阿部さんを巻き込んで仕事をしているんですよ。お客様との最後の交渉で、学術知識が深い阿部さんに話をしてもらうと全然反応が違ってくるんです。阿部さんは技師の仕事にも精通しているので、お客様のニーズに寄り添った上で提案のメリット・デメリットを説明し、信頼感を高めてくれます。そして、営業の立場として私の選んだ言葉は、私は「先人」を超えていくです。営業をしていると、「困ったときは栄研さんに聞いてみよう」とお客様に思っていただけるだけの基盤が、すでに築かれているエリアがあったりします。これは、以前そこを担当していた先輩方の力。確固たる信頼を得ているからこそ、できることです。私の周りにはそういった先輩方がたくさんいるので、まずは、その先輩方を超えられるよう、努力をしていきたいですね。

阿部

製品においても、同じことが言えますよね。今ある製品は先輩方が開発されたもの。これからの成長のためには、それ以上の製品を生み出すことが必要です。そのためにも、私は、私は「想像」を超えていく、という言葉を選びました。自分が想像できるものの外に、“伸びしろ”があるような気がします。そこにたどり着くには、型破りな発想と、それを実行できるだけの力が必要。そのためには、先ほど皆さんが出されていた、枠組みやリミットを超える動き方が有効かもしれません。

小山

そうですね。個人でも部署間でも、他と関わりながらさらに強い組織力を発揮できるといいと思います。

岩村

確かに生産や研究部門の皆さんと、もっと“チーム栄研”として一緒に動けば、新たな道が開けるかもしれません。今、営業では一つの製品だけでなく、検査室全体に対してのソリューションを提案しています。そこにおいては、分野を超えた製品知識や、多くの部署との交渉・説明が必要。お客様にも、一丸となってニーズに応えようという企業姿勢を感じていただけるんじゃないでしょうか。

松井

次の世代を担う私たちが垣根を超え、一丸となって動くことで栄研ブランドの価値を高め、栄研ファンになってくださるお客様が増えれば嬉しいですね。

TALK THEME 03 - 私たちが守り超えていく、
栄研ブランドとは?

未来に向けた議論の中で、“栄研ブランド”という言葉が出てきました。
そこで、 私たちの飛躍の鍵となる“栄研ブランド”とは何か、皆さんの考えを聞かせてください。

岩村

私は、「先人が築いてきた信頼そのもの」だと思います。お客様が困った時に、「栄研さんに相談すれば何とかなる」と思っていただけるだけの信頼。それが栄研ブランドだと思います。それを守っていけるよう努力し続け、いつか自分自身が“栄研”の顔になることができれば、と思います。

小山

「製品を支える人間力」。質の高い製品を世に送り出しているという自負はありますが、何よりもそれを支える人たちあっての“栄研ブランド”だと思います。こうして語り合う機会を得て、さらに、製品を世に出すための人間力の重要さを感じました。

安居

人間力にも通じますが、「ニーズを掘り起こす力」ではないでしょうか。主力商品である便潜血検査用試薬・装置がこれほど世の中に受け入れられたのは、栄研が潜在ニーズを掘り起こし、そこに挑戦したからです。ニーズのあるところに、ブランドとして成り立つ製品をつくるだけの力、それが“栄研ブランド”なのではと思います。

松井

「人と製品における信頼の力」だと思います。まだ、入社して数年しか経っていませんが、当たり前のように安心して使用できる製品をつくることは簡単ではない、と実感しています。栄研の人や製品を、多くの方が信じてくれている。その「人と製品における信頼の力」こそが“栄研ブランド”だと感じています。

阿部

私も近しい考え方ですが、「総合力」ではないでしょうか。栄研には、豊富な製品ラインナップがあり、その価値を高めようとする人、安心安全に世に送り出そうとする人、よりよい使い方を提案しようとする人がいます。それらが揃って「栄研なら、何とかしてくれそう」という、お客様からの期待に繋がっている。つまり、私たち一人ひとりが専門性を高め、連携し、未来をつくっていくことができれば、栄研化学はいつまでもお客様に必要な存在でいられるのだと思います。そのために私たち若手の世代が新たな未来への推進力になっていければと今日強く感じました。