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製品・サービスを通じたグローバルヘルスへの貢献

医療水準の向上支援

遺伝子検査製品を通じた世界三大感染症への取り組み~結核・マラリア~/LAMP製品

世界では毎年約1,000万人が結核に罹患し、約170万人が結核により命を落としています。2030年までに結核の流行を終結させることが、SDGs(持続可能な開発目標)における健康上の到達点となっています。
栄研化学では、独自技術LAMP法を用いた結核検査システム(TB-LAMP)を開発し、2016年にWHO(世界保健機構)のガイドラインに収載され、スメア検査(喀痰塗抹検査)に代わり得る検査として推奨されています。TB-LAMPは、ソーラーパネルやバッテリーを装備することが可能で、電力インフラ未整備の発展途上国であっても活用できる検査システムです。当社は、各国政府・保健当局等と協力し、本システムの実証試験を経て結核対策ポリシーガイダンスへの収載とスクリーニングプログラムの定着に継続的に取組んでいます。

また、マラリアも熱帯地域を中心に多くの人々が脅威にさらされグローバルヘルスの課題となっています。2018年には2億1,900万人が感染し、推計43万5,000人が死亡しています。そのうちの7割が5歳未満の子どもです。当社では、既にLAMP法を用いたマラリア属原虫検出試薬を世界で供給可能としています。現在汎用されている顕微鏡法やイムノクロマト法では見逃されていたマラリア患者を本製品の特長である感度の高さを活かすことで精度よく見つけ出すことが可能です。
結核とマラリアはいずれも感染しても、早期診断、早期治療で治る病気です。当社は、TB-LAMPを用いた結核高負担国における早期発見プログラムの推進と定着およびマラリアの早期発見のための製品の供給をSDGs事業と位置づけ、グローバルヘルスに貢献すべく取り組んでいます。

世界の消化器がん早期発見への貢献/大腸がんスクリーニング検査・胃がんリスク層別化検査関連製品

栄研化学は、1987年に免疫法(ラテックス凝集法)を採用した便潜血検査用試薬、更に1989年に世界初の全自動便潜血用分析装置を発売しました。日本ではトップシェアを獲得し、さらに、その性能やノウハウが世界中で認められ、今では多くの先進国で大腸がんスクリーニングプログラムとして導入されています。がん検診の目的は、がんを早期に発見し、早期に治療を行うことで、がんによる死亡を減らすことです。定期的に便潜血検査を行うことにより、大腸がんを早期に発見でき、死亡率を下げることが可能であるとの科学的な根拠も示されています。大腸がんを早期の段階で発見して治療した場合、5年生存率は90%以上であり、治癒する可能性が高くなります。世界における便潜血検査は日本企業の技術が最も進んでおり、なかでも導入が進んでいる当社の試薬・装置を使用した大腸がんスクリーニングプログラムは、世界の大腸がんの早期発見に貢献しています。
また、当社は、血液検査によってピロリ菌感染と胃粘膜の萎縮の状態を調べ、将来胃がんになりやすい状態かを判定する「胃がんリスク層別化検査」に用いられる試薬を取り扱っており、同検査の普及に国内外で取り組んでいます。

尿試験紙による侵襲性の少ない予防検査/尿検査用試薬

栄研化学は、最大12項目の測定が可能な尿試験紙をグローバルに展開しています。尿は採取にあたり、針を刺すなどの負担がありません。また、尿試験紙による検査は、リトマス試験紙のように、その色味の変化により腎臓病や糖尿病などの指標となる様々な項目を迅速かつ安価に検査ができる大変有用な検査であり、グローバルで一般的に実施されています。特に腎臓病は自覚症状が少ないことから、健康診断などで尿検査をしなければ発見されないことが多くあります。当社の尿試験紙は、腎臓の状態を簡便かつ的確に判断できる、もっとも診断的価値のある予防検査の1つとしてグローバルヘルスに貢献しています。

Environment環境に対する取り組み