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ディップスティック '栄研'レジオネラ
検体採取 測定操作 判定 その他
検体採取
Q01: 測定対象となる検体としては何がありますか。
Q02: 粘性の強い尿検体は、検査に供することはできますか。
Q03: 尿検体中に血液が混在していますが、検査に影響はありますか。
Q04: すぐに検査できない場合、尿検体はどのくらい保存できますか。
Q05: 採取した尿検体を検査室や委託検査機関に送付する場合、どのようにすればよろしいですか。
測定操作
Q06: 測定に際しての注意点は何でしょうか?
Q07: 尿検体を使用する時の注意点は何でしょうか?
判定
Q08: 必ず、15分後に判定しなければいけませんか?
Q09: 規定時間を過ぎてもCONTROLラインが形成されずに検査無効となった場合、原因としてはどのようなことが考えられますか。
Q10: 偽陽性および偽陰性が発生する要因として、どのようなことが考えられますか。
Q11: 本キットの中に、陽性および陰性コントロールが添付されていませんが、要望すれば提供していただけますか。
Q12: 使用後の試薬や容器等はどのように廃棄すればよいですか。
その他
Q13: なぜ尿を使用したレジオネラ検査が可能なのですか?
Q14: レジオネラ・ニューモフィラ血清型1抗原以外との反応性はありますか?
Q15: イムノクロマト法で判定がはっきりしない場合はどのように判断すればよろしいでしょうか?
Q16: 環境材料のレジオネラを検査することは可能ですか?
Q17: 検出感度は?
Q18: 保険請求上の検査項目は何ですか?
検体採取
Q
01: 測定対象となる検体としては何がありますか。
A 尿が検体となります。
血清などの尿検体以外は使用できません。
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Q
02: 粘性の強い尿検体は、検査に供することはできますか。
A 測定の際に注意が必要です。
その理由は粘性の強い尿検体ではスティックへの尿の吸い上がりが悪くなり、結果的に反応が進まない場合があります。その場合、例えば生理食塩水を用いて2倍程度に希釈して再検査を行って下さい。但し、検体が希釈されるため、測定感度が低下しますので判定に注意する必要があります。
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Q
03: 尿検体中に血液が混在していますが、検査に影響はありますか。
A 検査に影響があります。
血液自体は反応に影響しませんが、強く溶血している場合にはスティックのバックグランドが赤くなり、ラインの判定がしにくくなります。明らかに血液が含まれている検体は測定しないで下さい。
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Q
04: すぐに検査できない場合、尿検体はどのくらい保存できますか。
A 4℃で保存して2週間以内に検査して下さい。それ以上、保存する場合には−70℃で凍結保存して下さい。
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Q
05: 採取した尿検体を検査室や委託検査機関に送付する場合、どのようにすればよろしいですか。
A 委託検査機関の指定する容器または蓋のしっかりできるスピッツ管に尿検体を入れて4℃または凍結の状態で輸送して下さい。
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測定操作
Q
06: 測定に際しての注意点は何でしょうか?
A

以下の点に注意して下さい。

  1. 尿量
    約250μL〜1,000μLを付属品のピペットで採取して下さい。250μL以下の場合にはスティックの検体採取部が、尿に十分に浸されないため、吸い上がりがうまくいかない場合があります。一方、1,000μLを超えた場合には標識粒子結合パットにある物質が、尿検体中へ流出してしまい、判定に影響が出ます。付属品のピペットで約500μL程度採取するように注意して下さい。

  2. スティック
    スティックの上下を確認して下さい。検体吸収部(STOPラインが書いてある方)を下にして試験管に入れて下さい。さらにスティックが、尿に十分浸っていることを確認して下さい。
    またスティックは、使用直前にアルミパウチを開封して取り出して下さい。
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Q
07: 尿検体を使用する時の注意点は何でしょうか?
A スティックが尿に浸されているとスティックの先端部まで尿が吸いあがってくるためにスティックの吸収パットが湿ってきます。尿検体は病原体に汚染されている可能性がありますので操作中は必ず、手袋を着用して下さい。
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判定
Q
08: 必ず、15分後に判定しなければいけませんか?
A 判定時間は15分です。15分で陰性の場合には、最大30分まで見て判定して下さい。
30分を超えてからラインが形成されることがありますが、これは尿中の抗原量が測定感度以下であった場合、あるいは非特異的な反応が生じた場合がありますのでその判定は行わないでください。
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Q
09: 規定時間を過ぎても CONTROLラインが形成されずに検査無効となった場合、原因としてはどのようなことが考えられますか。
A 以下の点が考えられます。
スティックが尿に十分に浸っているかどうか、もう一度確認して下さい。浸っていない場合には再度、スティックを尿に浸して下さい。
次に尿の粘度が高くて、尿の吸い上がりが悪いことが考えられます。この場合には、生理食塩水等を用いて2倍程度に希釈して、再検査をして下さい。但し、この場合、検体が希釈されるため、測定感度が低下しますので判定に注意する必要があります。
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Q
10: 偽陽性および偽陰性が発生する要因として、どのようなことが考えられますか。
A 偽陽性の要因としては、検体中の粘性物質や血液、または固形物などがメンブランに固定化された抗体と非特異反応を起こしたことなどが考えられます。非特異反応に関する報告がありますので、当社にお問い合わせください。
また一部のレジオネラ肺炎症例では、肺炎治癒後も長期にわたって尿中抗原が検出されることがありますので、尿中抗原が陽性でも臨床的に症状が無い場合があります。
偽陰性の要因としては、検体中のレジオネラの抗原量が、本キットの検出感度以下であることが考えられます。この場合、採取時期をずらして再検査して下さい。一般的に尿中レジオネラ抗原は発症の2〜3日後から検出され、多くの症例で約2週間抗原陽性が持続します。
注) 本キットによる陰性判定結果はレジオネラによる感染を否定するものではありませんので、他の臨床症状と合わせて総合的に判断して下さい。
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Q
11: 本キットの中に、陽性および陰性コントロールが添付されていませんが、要望すれば提供していただけますか。
A できません。
陽性コントロールは、当社としては用意していません。判定像の一例をこちらに掲載しておりますので、参考として下さい。
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Q
12: 使用後の試薬や容器等はどのように廃棄すればよいですか。
A 使用後の本キットおよび検体に接触した器具や廃液等は、次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素濃度 1,000ppm以上、1時間以上浸漬)または、オートクレーブ(121℃、20分間以上)による滅菌処理を行った後、医療廃棄物等に関する規定や水質汚濁防止法等の各種規制に従って廃棄して下さい。
注) 次亜塩素酸ナトリウム溶液が付着したものはオートクレーブにはかけないで下さい。
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その他
Q
13: なぜ尿を使用したレジオネラ検査が可能なのですか?
A

感染したレジオネラ属菌は体内のマクロファージに貪喰され、一部のレジオネラ属菌が増殖をはじめます。一方、マクロファージ内で分解されたレジオネラ属菌は、血中に取り込まれて体内を循環した後に腎臓を介して尿中に排泄されます。この物質が、菌表面に存在する LPS(リポポリサッカライド:リポ多糖体)であり、このLPSを尿中から検出することによりレジオネラ検査が可能になります。このLPSは、レジオネラ属菌を100℃、2時間熱処理することにより調製することも可能です(新居ら:JARMAM,16:29-35,2005)。

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Q
14: レジオネラ・ニューモフィラ血清型1抗原以外との反応性はありますか?
A 抗体にポリクローナル抗体を使用していますが、レジオネラ・ニューモフィラ血清型1抗原以外との反応性は非常に弱いことが明らかになっています。そのためにレジオネラ・ニューモフィラ血清型1以外のレジオネラ肺炎では、陰性になる可能性が高いので完全なレジオネラ感染の可能性を完全に否定する検査ではありません。
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Q
15: イムノクロマト法で判定がはっきりしない場合はどのように判断すればよろしいでしょうか?
A 他の方法でのレジオネラ検査をお勧めします。
他のレジオネラ検査としては、培養法と EIA法による抗原検査があります。
培養法は、尿検体をポアメディア(R)WYOα寒天培地に塗抹して35℃で3〜5日間培養し、レジオネラ属菌の特異的なコロニーを観察します。また、EIA法による尿中レジオネラ抗原は、受託検査機関等にて検査している場合がありますので、最寄りの機関へお問い合わせ下さい。
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Q
16: 環境材料のレジオネラを検査することは可能ですか?
A

できないと考えられます。
一点目は感度的な問題であり、環境材料で検出される菌量は臨床材料に比較して少ないために、本キットを使用した場合には『陰性』になる可能性が高いと考えられます。
もう一点は血清型の問題です。環境材料から検出されるレジオネラ属菌は、レジオネラ・ニューモフィラが多いのですが、血清型1以外の型も多いとの報告が有り、菌量が十分にあったとしても本キットを使用した場合には『陰性』になる可能性が高いと考えられます。

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Q
17: 検出感度は?
A 標準菌株(Legionella pneumophila serogroup 1 ATCC33152)の抽出抗原希釈系列液を用いた結果、2×10 5 CFU/mLの濃度の抗原液で陽性になります。
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Q
18: 保険請求上の検査項目は何ですか?
A

平成20年4月現在、以下の内容です。

D012 感染症免疫学的検査 26 尿中レジオネラ抗原 240点
D026 検体検査判断料 5 免疫学的検査判断料 144点
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