感染したレジオネラ属菌は体内のマクロファージに貪喰され、一部のレジオネラ属菌が増殖をはじめます。一方、マクロファージ内で分解されたレジオネラ属菌は、血中に取り込まれて体内を循環した後に腎臓を介して尿中に排泄されます。この物質が、菌表面に存在する LPS(リポポリサッカライド:リポ多糖体)であり、このLPSを尿中から検出することによりレジオネラ検査が可能になります。このLPSは、レジオネラ属菌を100℃、2時間熱処理することにより調製することも可能です(新居ら:JARMAM,16:29-35,2005)。 |